![]() まず、左のように表紙があります。 |
イラストマップ「生きものたち水辺」によせて 塩野 圭子 私がこのマップ作りに関わりはじめたのは、ちょうど一年前でした。前々からお話の出ていた「河辺川原の活動に役立つようなガイドマップが作りたい」という事で、制作スタッフが5〜6名集まったのが昨年の5月9日でした。 このマップは、私たちがいつも楽しませてもらっているこの河辺川原が「生態系保持空間」(生物多様性の展開する河川敷)として位置付けられている事を、より多くの人に知ってもらい、その貴重さや素晴らしさを体験する事によって益々みんなに好きになってもらいたい、大切にしてもらいたい、という目的があります。 私はこの目的の為に、何かお役に立てる事があれば協力させて頂きたい、と思いました。 目的と共に大切なものは、誰の為のものか?ですが、これはこの河辺川原に集うすべての人の為、大人も子どもも、お年寄りも、釣り人にも読んでもらいたいものにしたいと考えました。 その後、これを「河辺川原イラストマップ」と名付けて、制作懇談会を作り、毎月1回ほど担当者が集まって作業が進んでいきました。 私はその間に、現地を何度も見に行ってスケッチしたり写真をとったりしながらイラストを描き、上田先生や他の先生方は写真の準備やコメントの案を考えて下さいました。 このマップで最大の特徴は、横長見開きのスタイルで、私たちの活動区間の全体の様子を無理なく見わたせるところと、タイトルを「生きものたち水辺」として、特に多くの希少種や、ここに生きる大切ないきものたちとその生態を紹介しているところです。 長年にわたる調査・観察の記録などから厳選した写真や年間を通してのいきものたちの変化の様子をイラストにして、多くの人に興味を持って楽しんで頂けるよう考えました。 また昔なつかしい魚のとり方や、タモ網の使い方などすぐに役立つ実用性もあります。 さらに、川遊びのマナーや安全対策の部分はかなり時間をかけて、協議を重ね、「青梅・多摩川水辺のフォーラム」の活動としてはこう考えます、というところをはっきり示しました。 その他、いろいろな苦労話しはつきませんが、出来上がったマップは、本当に制作スタッフ皆さんの努力と情熱と、ねばり強さの賜物と思っています。制作会社の担当の方にも無理を言って、ずい分お世話になりました。 このすばらしいイラストマップ「生きものたち水辺」を少しでも多くの方々が親しみを持って手にとって下さり、これからもより以上に河辺川原を愛して、自然を大切にして、楽しく活動が進めて行かれるよう願っています。 2012.5.25
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